素敵な一家
この日は、風雨と暑いほどの晴れが交互に繰り返す、極端な時雨模様でした
ということを忘れさせてくれるくらい、素敵なお客様がありました
遅い朝食をぱたぱたと片付け、お迎えした車から現れたのは、Wさん一家の4人
お父さん、お母さん、お兄ちゃんと妹さん
妹さんは恥ずかしがって、お父さん、お母さんに隠れてしまいます
Wさんは、焚き火小屋は初めてでした
薪積みの壁やかまどや炉やドアの取っ手など、いろいろなものが気になってしょうがないご様子
それもそのはず、Wさんは古民家を改修しているところなのだそうです
「お父さん、ここよく見といてね」
とポイントポイントでお母さん
子どもたちは、薪積みの壁の隙間をすり抜けたり、瓦を楽器に奏でたり
いつのまにか妹さんも打ち解けて、素敵な帽子を披露してくれたりします
手刈りの田んぼでカヤネズミの巣を見つけたことや、
日本ミツバチの蜜を集めたこと
五右衛門風呂があって、お兄ちゃんが風呂炊きを担当していること
チェーンソーの使い方をお父さんに教わったこと
焚き火小屋の汲取式トイレに大きな虫が落ちてること(3人で覗き込みました)
いろいろと教えてくれます
皆それぞれに話が尽きず、あっという間にお昼になってしまいました
お蕎麦を食べに行かれるということだったので、簡単に岡野さんとわたしの2人分のスープをかまどの羽釜でつくりました
しかし、せっかくだからみんなでいただきましょうということになり、お母さんにはサラダを作っていただき、お兄ちゃんには
「これ焼いてね」
と、アルミホイルに包んだじゃがいもを手渡しました
「じゃがいも?」
と、その丸みを帯びたちょっと手に重みのあるアルミに包まれたものを言い当てたら、迷うことなく焚き火小屋に入り、見たら炉の赤々と熾った薪の間にそれが納まっていました
焚き火小屋の大きなテーブルにそれぞれ付いて、スープとサラダの簡単な食事となりました
焚き火小屋のテーブルやかまどや炉は、こんな人数の変化にもなんなく応えてくれます
トラックハウスやトラックハウス用の新型ロケットストーブもじっくりと見、
溶接できるといいなぁと感心し、
トラックハウス用のバイオトイレを見つけて言い当て、
トラックハウスの屋上の気持よさも味わって、
大きな玉切りの丸太を1本薪にして(助かっています。ありがとう。)
それでも名残惜しそうに、見えなくなるまで手を振りながら焚き火小屋をあとにされました
4人が帰られたあと、放心状態のように、トラックハウスの作業にも手が付けられず
なにかとても心地よいものを感じました
ふつうにお勤めをしながら、自然農や古民家、ロケットストーブや五右衛門風呂など、こころ豊かな暮らしを実践されているWさん
子どもたちはほんとうに健やかです
この世の中に希望を感じる日だった
と、岡野さんが言いました
批判するでなく、声高に正義を叫ぶでもなく、ただ正しいと思うことを太陽の下で実践する
それでいいのだと、教えていただきました
出会えてよかったです
ありがとう
by hee3hee3
| 2014-11-02 22:30