計算尺
祖母の遺品の中に、こんなものがありました
物差しのようで物差しでない
調べてみたら「計算尺」というものでした
つまり、手動計算機
昔は中学校の授業でこれを使っていたそうです
きっと父のものか叔父のものかを捨てずにとってあったのでしょう
これを使えば、小数点のかけ算も簡単に出来てしまいます
A×B=C
という計算は
logA+logB=logC
という計算と等しい
なので、log1,log2,log3・・・
という目盛りが振ってある尺がふたつあれば、スライドさせてCが求められる
まあ、原理はともかく、数学の原理を用いれば電卓を使わずとも簡単に計算できるわけです
かけ算だけでなく、割り算はもちろん、二乗三乗や平方根などがこれで計算できてしまいます
それ以外にも、目盛りの振り方を工夫することで、特別な計算が出来る計算尺が作れます
例えば気象庁では、気温と露点温度から湿度が求められるアスマン計算尺というのがあったそうです
ほかにも、ロケットエンジン開発や半導体関連など、技術系の現場で活躍していたそうです
いえ、まだ現役だったりもするそうです
なんか、カッコいい
コンピュータのようにブラックボックスではなくて、仕掛けが目に見えるというのもいいですね
数学や科学への興味もこういうところから生まれるのではなかろうか?
そういえば、トラックハウスの金物を曲げるのに、外径と内径の差から弧の長さの差を求める方法を岡野さんは今まで知りませんでした
勘で作っていたと
素晴らしい勘ピューターに驚くばかりですが、計算でできることに感動されてました
数学バンザイ\(^o^)/
とはいえ、図面を引かず、勘ピューターだからこそ、トラックハウスは作れています
図面に縛られず、図面に合わせなきゃという無駄な努力を必要とせず、自由に柔軟に
馬鹿もハサミも科学技術も使いよう(笑)
by hee3hee3
| 2013-10-16 21:36