お茶っこメモ

津波は、押し波からやってきた
何回目かに、下の二階建ての家が沖に持って行かれた。
ゆっくり、ぷかぷかと「優雅に」流れ去っていった。
引き波は、防波堤の先まで海の底を露にした。
海の底は不思議に真っ赤で、それは「おとぎの国のよう」だった。

津波の時、奥さんは港でわかめを煮る鍋を片付けていた。
津波は、高台にあるお家のすぐ下まで来た。
そして、斜面を削り取っていった。
つぎに津波が来たら、この家もだめかもしれない、と心配そう。

この港では、みんな船を守るため、沖に出した。
最後の船は、引き波が作る渦に巻き込まれそうだった。
みんな必死だった。
すぐには港に帰られず、雪の降る寒い夜に船の上で不安な夜を過ごした。

港は、防波堤が壊されることなく残った。
しかし、地盤沈下で海水が岸壁の上まで上がっている。
いまは、サケ漁の準備中だ。
船が残ったおかげで漁ができる。
そんな話をしながらお茶っこしていると、
「あれ、鮭じゃない?」
と奥さん
みると、港の入口のあたりの海面が乱れている
津波があっても、こうして鮭が戻ってきてくれることになんだか感動した
福島に、桜が咲いたときのように
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by hee3hee3 | 2011-10-27 15:56


風まかせ


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